[一般住宅]
施主様には、石村氏が設計・監理した「光庭の家」内見会へご来場頂き、同氏の作品に実際に触れ、意気投合し、プランニングがスタートしました。
打合せ当初からのご要望キーワードが、「お祭りに対応、収納力、外に閉じて中に開く」事でした。
学校では美術系を専攻されていた施主様の色々なご意見も取り入れながら、合計15案程の計画案を提案させて頂きましたが、最後は、やはり、当初からのキーワードを突出させた案に決定しました。
建設工事は最大イベントでもあるお祭りに照準を合わせて、2期に分けて行いました。
元々住まいをされていた既存建物の隣地が今回の計画地だったため、先に隣地建物を解体し、1期工事着手し、完成後、引っ越しを行い、元々の住まいを解体した後に2期工事を行いました。
最大イベントでもある「お祭り」にも無事、工事も間に合い、新居のお祭り対応のできる和室で、堪能して頂く事ができました。
片流れの瓦屋根が美しく、港町の雰囲気に溶け込んだ作品に仕上がりました。
コンセプト
敷地の3方を道路に囲まれる立地状況で、外周に窓の少ない住宅を望まれていたため、少ない窓の効果的な配置と、開放感のある内部空間を検討しました。
内部には中庭を設け、それを取り囲むようにLDKや寝室、子供室を配置し、回廊による連続性を生かしながら居場所を分散させ、奥行きのある内部構成を提案しています。
また、時間の流れによる家族構成の変化にも対応できるよう、壁による細かな部屋割りをせず、建具や家具によって個のスペースを確保しています。